コーティングとはどういうもの？粉体コーティングについてもご説明

「コーティング」という言葉をよく耳にしますが、具体的にコーティングの目的や内容を正しく知る方は、あまりいらっしゃらないかもしれません。コーティングには、私たちにもあまり知らない目的や役割があり、さまざまな種類があります。

今回は、コーティングとはいったいどのようなものなのか、また、近年注目を集めている粉化塗装コーティングについてご紹介いたします。

コーティングの目的とは？

コーティングといえば、車やガラス工業用品などに塗装材などを塗りつけることをイメージしますが、そもそもコーティングとは、どういった目的や役割があるのでしょうか。

コーティングにはボディを保護する役割があり、コーティングを施すことによって、外からの衝撃やカラーボディを守ります。とくに金属などの場合は衝撃により、欠けたり凹んだり、水に濡れることによってさびついてしまうことがあります。コーティングすることで、このような被害を防止できるのです。

これは多くの方がご存じかと思いますが、コーティングは、装飾の意味合いも含んでいます。イメージに合わせて適切な色の塗装を施します。

直接ボディに汚れがついてしまうと、汚れが落としにくい場合があります。汚れとボディが化学反応を起こしてしまい汚れがくっついてしまったり、ボディに傷がついてしまったりすることも。

コーティングは、ボディに膜を作ることで汚れを落としやすくする効果があり、なかには汚れを落とす専用の塗料材もあります。車などは、こういった目的で活用されています。

コーティングは、色あせを防ぐ効果もあります。工業塗装を行うボディは外で使用するものが多くなっていますが、外は風や紫外線にさらされやすくなっています。とくに紫外線にさらされてしまうと色あせてしまう特徴がありますが、コーティングを施すことにより、紫外線からの劣化から守ることが可能です。

コーティング自体が色あせてしまっても、上から塗り直したり、塗装を剥がして新たに上から新しいコーティング膜を張ったりすることもできます。

コーティングと似ているものにワックスがありますが、コーティングとワックスの違いは何でしょうか。

コーティングとワックスは、そもそも用いる素材が違います。素材が違えば成分も違うため、効果や構造も異なってきます。

ワックスは素人でもかんたんに使えますが、コーティングは専門業者でなければ、基本的に施せません。コーティングは扱いが難しいため、素人が行うと、仕上がりが汚くなってしまったり、十分な効果を発揮できなくなったりすることもあります。

近年、コーティング剤のなかでも、環境や素材に優しい「粉体塗装」というものが注目されています。粉体塗装とは、いったいどのようなものなのかをご紹介します。

粉体塗装は、水分を含まないコーティング剤です。顔料を含む添加剤などを細かく粉砕したものが成分になります。ほかの塗料がシンナーや水に溶かしてから塗布するのに対して、粉体塗装は静電気を利用してボディに貼りつけさせ、高熱で加熱し塗膜を作ることで、塗装を施せます。

特殊な方法で塗装される粉体塗装は、ほかの塗装方法に比べて厚みがあります。厚みがあるということは、コーティングの目的が、ほかの塗装方法より色濃く反映されることとなります。より機能的で高次な塗装方法です。

粉体塗装は、環境汚染の原因となる物質を配合していません。シンナーなどを含んでいないため健康被害が発生しにくく、取り扱いの際の危険度も少ないという特徴があります。粉体塗装使用中は CO2の排出量もほかの塗装に比べて少なく、再利用可能なことから環境に優しいといわれています。

粉体塗装は、利用できるものと利用できない素材があります。粉体塗装でコーティングできる素材の条件としては、次のようなものがあります。

粉体塗装は、塗装の際に高熱で加熱することから、耐熱性の高い素材でなければコーティングできません。基本的に金属は対応できますが、木材やプラスチックなどは難しい場合が多いでしょう。

粉を直接ボディに貼りつけ加熱することから、現場での塗装には向いていない面もあります。部品などを工場に持ち込んで塗装作業を施す場合に向いています。

コーティングとはどのようなものなのか、コーティングの目的や近年注目されている粉体塗装のコーティングについてご紹介いたしました。コーティングの特色を考えて、方法を選んでみてください。

「株式会社コーティングワークス柳平」では、今回ご紹介した粉体塗装コーティングを行っております。粉体塗装コーティングに興味のある方は、ぜひ一度弊社にお問い合わせください。