粉体塗料
粉体塗料について
粉体塗料は小麦粉やココアパウダーのような微細な粉末状態の塗料です。
パウダー状態で金属パーツに塗布しますが、液体成分がないため、実際には塗布というよりも振りかける、まぶすようなイメージとなります。
振りかけるだけでは簡単に吹き飛んでしまうため、加熱によって塗膜を作成します。
色の種類によって若干の長短はございますが、約180℃~の温度で15~20分程焼き付けて完成となります。
粉体の特徴
塗膜が厚く、塗面に生じる小さな穴が小さいため、
被塗物が空気に触れにくく、錆びにくい特徴があります。
そのため、屋外の製品や水道資材、建設資材などの過酷な条件下に多く用いられています。
また、意匠性に富んでいるため【テクスチャー】【ハンマートン】【スリックスエード】
【サテン】【リンクル】【石目調】など多様な模様を表現することが可能です。
Before
after
用途
家電製品 | 電気機器 | 自動車部品 |
金属家電 | 水道資材 | 建質資材 |
道路資材 |
種類
熱硬化性粉体塗料
- エポキシ系
- エポキシポリエステル系
- ポリエステル系
- フッ素樹脂系
特徴
加熱することで架橋反応させて塗膜にします。
熱可塑性粉体塗料
- 塩化ビニル
- ポリエチレン
- ナイロン
特徴
基材に付着した粉体塗料を220℃以上の温度で溶融後、冷却固化して塗膜にします。