コンテンツ

焼付塗装

焼付塗装とは

焼付塗装とは塗料に熱をかけて焼き締める乾燥方法です。
塗料の種類にもよりますので、焼付温度に関してははっきりとした定義はございませんが、主にアクリル樹脂塗料を使用し160~180℃の高温で焼き付けます。
そのため焼付塗装はこの温度に耐えられる金属製工業部品やカーボンなどの耐熱性樹脂などに塗装致します。

特徴

密着性が高く耐候性・耐摩耗性にも優れている

焼き付けるため塗膜が硬く、密着性が高く、また耐候性や耐摩擦性に優れているため、屋内だけに限らず屋外の製品にも多く使用されています。

多品種対応可能

大量生産向きの電着塗装とは違い、少しの塗料で調色ができるのでメガネやアクセサリー、高級小物装飾品などの金属製品、板金プレス製品、鉄鋼、アルミニウムなどの工業塗装など、多品種・小ロットから大量生産まで対応可能です。

乾燥時間が早い

溶剤塗装とは違い粗熱が取れればすぐに使用出来る他ため、完成納期が読みやすくなります。

焼付塗装に適している商品

高温で焼き付けるため、主に金属パーツや金属部品に用いられます。
金属塗装の大きな目的は装飾性を高めること、防錆性を高める事が重要になるため、
空調機器、暖房機器、瞬間湯沸器、ガスレンジ、ショーケース、自動販売機、空調機器、自動車部品、電車内装、スチールサッシ、間仕切、ブラインド、スチールデスク、ファイリングキャビネット、ロッカー等に使用されます。

ロッカー塗装

 

ガスコンロ塗装

 

ショーケース塗装

 

焼付塗装の流れ(施工方法)

前処理・脱脂

商品の表面の油分を落とし焼付け塗装が付きやすいようにします。
パテ処理をし、きれいに研磨をかけて下準備をします。

下塗(メラミン塗装)

一度下塗りをし、下地の色を入れます。

乾燥

乾燥炉で熱し乾燥させて下塗りを定着させます。
表面を滑らかになるようベテランの職人が丁寧に研磨していきます。

上塗(メラミン塗装)

最終の塗装です。2度塗りすることにより色を沈着し長持ちするようにします。

上塗乾燥・完成

最後にもう一度、乾燥炉で熱し乾燥させて上塗りを定着させます。
品質基準に合わせてしっかり検査を行ってから納品いたします。