焼付塗料

焼付塗料

焼付塗料について

焼付塗料

焼付塗装とは乾燥方法の1つで焼付塗装・強制乾燥・自然乾燥の大きく3種類に分かれています。
また、焼付塗装にはさまざまな塗料樹脂があるため、製品の用途にあった最適な塗料を使用します。

焼付塗料の特徴

焼付け塗装

アクリル・メラミン塗料のような160℃以上の高温で乾燥する事を言います。特徴としては高温で焼しめる為、塗膜が硬く密着も良く、耐候性・耐摩耗性にも優れています。一般的には金属素材の仕様です。

強制乾燥

樹脂素材の場合は強制乾燥と言います。2液硬化性の塗料で、塗装後に熱(60℃~120℃)をかけ、硬化剤との反応を早める為に行う乾燥方法です。各種樹脂素材により仕様が変わる事があります。

自然乾燥

自然乾燥又は常温乾燥と呼ばれ、焼付塗装のように熱を加えず自然の温度で乾燥させます。焼付乾燥炉に入れる必要がないため大物の塗装も可能になります。耐薬品性・耐食性に優れた塗装方法となります。

 

 

用途

家庭用電気機器 業務用電気機器
車両道路関係 住宅関連機器
鋼製家具類  

種類

メラミン樹脂塗料

特徴

この塗料にはアミノ系メラミン樹脂とポリエステル系アルキド樹脂が合成された塗料が使用されます。
色彩が非常に鮮やかで、メラミン樹脂特有の光沢を持ち透明度、硬度、付着性、光沢及び電気絶縁性に優れているので、幅広い製品に使われています。
比較的低温かつ短時間で焼き付けることが可能です。

アクリル樹脂塗料

特徴

アクリル樹脂塗料はその名の通りアクリル樹脂を主成分とした塗料です。耐汚染性、耐油性、耐候性、光沢保持性が非常に良く高付着性など多くの優れた性能を持っています。またメッキ、軽金属に対しても優れた付着性を持っているため、自動販売機や自動車、電車部品などの電気機器、一般金属に使用されています。

エポキシ樹脂塗料

特徴

代表的なエポキシ樹脂にはビスフェノールAとエピクロルヒドリンを含んだビスフェノールA型エポキシ樹脂があげられます。
耐薬品性、耐磨耗性、密着性に優れており、特に防食性に優れているため屋内外製品、金属や外壁などの住宅用の錆止め塗料や防塵塗料として幅広く用いられています。