ウレタン塗料
ウレタン塗料について
ウレタン塗料の主成分はウレタン系樹脂です。樹脂の中でも柔軟性がある塗料で塗膜は肉持ちが良く弾力性があり、光沢・密着性・耐水性・耐薬品性・耐食性・耐候性・耐黄変性などに優れています。
艶ありタイプは光沢が美しく、高級感のある仕上がりも魅力です。
ウレタン塗料の特徴
ウレタン塗料は伸縮性に優れていますので、塗膜がしなやかで内部でひび割れが起こっても塗膜表面までひび割れが広がりにくくメンテナンスが簡単です。
塗料の中でも樹脂の柔らかい特徴を持っています。
用途
屋根 |
外壁塗装 |
木材 |
塩化ビニール製品の補修 |
雨樋 |
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種類
油性
特徴
樹脂と乾燥油を主成分です。1液型と2液型がありますが、2液型は1液型より耐久性が3年ほど長いのがメリットです。
主剤と硬化剤を混ぜ合わせることで化学反応を起こし、塗膜が固まります。
水性
特徴
環境や人体への影響が少ないメリットがあり、油性に比べて低価格です。
現在は、2液型に比べて耐久性は低いけれど、硬化剤と混ぜ合わせる必要のない1液型も広く使われています。
焼付塗料
焼付塗料について
焼付塗装とは乾燥方法の1つで焼付塗装・強制乾燥・自然乾燥の大きく3種類に分かれています。
また、焼付塗装にはさまざまな塗料樹脂があるため、製品の用途にあった最適な塗料を使用します。
焼付塗料の特徴
焼付け塗装
アクリル・メラミン塗料のような160℃以上の高温で乾燥する事を言います。特徴としては高温で焼しめる為、塗膜が硬く密着も良く、耐候性・耐摩耗性にも優れています。一般的には金属素材の仕様です。
強制乾燥
樹脂素材の場合は強制乾燥と言います。2液硬化性の塗料で、塗装後に熱(60℃~120℃)をかけ、硬化剤との反応を早める為に行う乾燥方法です。各種樹脂素材により仕様が変わる事があります。
自然乾燥
自然乾燥又は常温乾燥と呼ばれ、焼付塗装のように熱を加えず自然の温度で乾燥させます。焼付乾燥炉に入れる必要がないため大物の塗装も可能になります。耐薬品性・耐食性に優れた塗装方法となります。
用途
家庭用電気機器 |
業務用電気機器 |
車両道路関係 |
住宅関連機器 |
鋼製家具類 |
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種類
メラミン樹脂塗料
特徴
この塗料にはアミノ系メラミン樹脂とポリエステル系アルキド樹脂が合成された塗料が使用されます。
色彩が非常に鮮やかで、メラミン樹脂特有の光沢を持ち透明度、硬度、付着性、光沢及び電気絶縁性に優れているので、幅広い製品に使われています。
比較的低温かつ短時間で焼き付けることが可能です。
アクリル樹脂塗料
特徴
アクリル樹脂塗料はその名の通りアクリル樹脂を主成分とした塗料です。耐汚染性、耐油性、耐候性、光沢保持性が非常に良く高付着性など多くの優れた性能を持っています。またメッキ、軽金属に対しても優れた付着性を持っているため、自動販売機や自動車、電車部品などの電気機器、一般金属に使用されています。
エポキシ樹脂塗料
特徴
代表的なエポキシ樹脂にはビスフェノールAとエピクロルヒドリンを含んだビスフェノールA型エポキシ樹脂があげられます。
耐薬品性、耐磨耗性、密着性に優れており、特に防食性に優れているため屋内外製品、金属や外壁などの住宅用の錆止め塗料や防塵塗料として幅広く用いられています。
粉体塗料
粉体塗料について
粉体塗料は小麦粉やココアパウダーのような微細な粉末状態の塗料です。
パウダー状態で金属パーツに塗布しますが、液体成分がないため、実際には塗布というよりも振りかける、まぶすようなイメージとなります。
振りかけるだけでは簡単に吹き飛んでしまうため、加熱によって塗膜を作成します。
色の種類によって若干の長短はございますが、約180℃~の温度で15~20分程焼き付けて完成となります。
粉体の特徴
塗膜が厚く、塗面に生じる小さな穴が小さいため、
被塗物が空気に触れにくく、錆びにくい特徴があります。
そのため、屋外の製品や水道資材、建設資材などの過酷な条件下に多く用いられています。
また、意匠性に富んでいるため【テクスチャー】【ハンマートン】【スリックスエード】
【サテン】【リンクル】【石目調】など多様な模様を表現することが可能です。

Before

after
用途
家電製品 |
電気機器 |
自動車部品 |
金属家電 |
水道資材 |
建質資材 |
道路資材 |
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種類
熱硬化性粉体塗料
- エポキシ系
- エポキシポリエステル系
- ポリエステル系
- フッ素樹脂系
特徴
加熱することで架橋反応させて塗膜にします。
熱可塑性粉体塗料
特徴
基材に付着した粉体塗料を220℃以上の温度で溶融後、冷却固化して塗膜にします。