塗装内容

刷毛・ローラー塗装

刷毛・ローラー塗装とは

塗装の飛び散りがほとんどないため、狭い場所や汚したくない建具や植木が密集している場所でも作業が可能です。
また、設備も不要なため手軽に塗装ができ、DIYにも適しています。

 

刷毛

ポピュラーな昔ながらの手塗り工法です。
平らな場所を塗るための平刷毛、粘度の高い塗料と塗るときは寸筒刷毛、隅や角を塗るときは筋交い刷毛など塗装する場所や形状に合わせて種類を使い分け、
刷毛の素材は塗料の特性に合わせて動物の毛や化学繊維の毛などを使用します。
塗料の成分と毛の特性、外壁の形状などから相性が良い刷毛を選びます。

ローラー

芯になる筒に毛や繊維を巻きつけたローラーで手作業て仕上げる工法です。
さまざまな種類があり凹凸がある形状には毛足が長い長毛タイプのローラー、平面で広い範囲の外壁には短毛タイプを使うなど用途によって使い分けるのが一般的です。

特徴

刷毛

細かい部分や凸凹部分に最適

刷毛は細かい部分や凸凹部分の塗装に最適です。
細かい場所や複雑な形状の外壁であっても刷毛であれば対応が可能です。

用途に応じてタイプを選択

一般的に30mm、50mm、70mmと用途に応じて毛幅のタイプを選ぶ事が可能です。

ローラー

広範囲を一気に仕上げることが可能

刷毛の作業と比べると半分くらいの時間で広い範囲を塗装できます。

均一に塗膜を作成

重ね塗りをすることで均一に塗膜を作ることができます。
平らな面を広範囲に綺麗に塗ることに適しています。

刷毛・ローラーに適している商品

外壁塗装、内装塗装
塗料や種類によって模様やエイジング塗装を行うことが可能なため、家具や車、小物などのDIYにも向いています。

エイジング塗装

DIY塗装

外壁塗装

焼付塗装

焼付塗装とは

焼付塗装とは塗料に熱をかけて焼き締める乾燥方法です。
塗料の種類にもよりますので、焼付温度に関してははっきりとした定義はございませんが、主にアクリル樹脂塗料を使用し160~180℃の高温で焼き付けます。
そのため焼付塗装はこの温度に耐えられる金属製工業部品やカーボンなどの耐熱性樹脂などに塗装致します。

特徴

密着性が高く耐候性・耐摩耗性にも優れている

焼き付けるため塗膜が硬く、密着性が高く、また耐候性や耐摩擦性に優れているため、屋内だけに限らず屋外の製品にも多く使用されています。

多品種対応可能

大量生産向きの電着塗装とは違い、少しの塗料で調色ができるのでメガネやアクセサリー、高級小物装飾品などの金属製品、板金プレス製品、鉄鋼、アルミニウムなどの工業塗装など、多品種・小ロットから大量生産まで対応可能です。

乾燥時間が早い

溶剤塗装とは違い粗熱が取れればすぐに使用出来る他ため、完成納期が読みやすくなります。

焼付塗装に適している商品

高温で焼き付けるため、主に金属パーツや金属部品に用いられます。
金属塗装の大きな目的は装飾性を高めること、防錆性を高める事が重要になるため、
空調機器、暖房機器、瞬間湯沸器、ガスレンジ、ショーケース、自動販売機、空調機器、自動車部品、電車内装、スチールサッシ、間仕切、ブラインド、スチールデスク、ファイリングキャビネット、ロッカー等に使用されます。

ロッカー塗装

 

ガスコンロ塗装

 

ショーケース塗装

 

焼付塗装の流れ(施工方法)

前処理・脱脂

商品の表面の油分を落とし焼付け塗装が付きやすいようにします。
パテ処理をし、きれいに研磨をかけて下準備をします。

下塗(メラミン塗装)

一度下塗りをし、下地の色を入れます。

乾燥

乾燥炉で熱し乾燥させて下塗りを定着させます。
表面を滑らかになるようベテランの職人が丁寧に研磨していきます。

上塗(メラミン塗装)

最終の塗装です。2度塗りすることにより色を沈着し長持ちするようにします。

上塗乾燥・完成

最後にもう一度、乾燥炉で熱し乾燥させて上塗りを定着させます。
品質基準に合わせてしっかり検査を行ってから納品いたします。

粉体塗装

粉体塗装とは

粉体塗装

粉体塗装は液体ではなく、粉末状の塗料を帯電させて塗装し、オーブンで焼き付けて硬化させる塗装方法です。
見た目も美しく、また有機溶剤を使用しないので塗料の材質を選ばず、環境にも優しいのが特徴です。

特徴

環境に優しい

粉体塗装は有機溶剤を全く使用しないため、環境や人体に優しく、塗装作業時における大気汚染や火災、中毒などの危険性が大幅に減少し、塗装後似発生する有毒なものも一切ございません。

耐久性・耐候性に優れている

粉体塗装の完成塗膜は塗料に使用されている高分子樹脂の特性により、高膜厚で優れた塗膜強度、耐化学薬品性、耐食性、耐候性を保持しています。 また、防錆性もございますので、屋外の過酷な環境下でも広く用いられています。

安定した高品質をご提供

立体感のあるテクスチャーがはっきりと現れるのも粉体塗装ならではの特徴です。
粉体塗装前に必ずリン酸鉄処理を行う為、塗膜の密着性を高め剥離防止にもなり、また、傷による錆拡散防止効果にも繋がります。ミクロンレベルで素材表面に均一な膜を創るので、メッシュ素材などのエッジのカバー性が通常塗装より高く、塗装した際の仕上がりが美しくなります。

粉体塗装に適している商品

粉体塗装は耐久性や耐候性に優れているため、ハンガー什器、壁、床材、幕板など、強度が必要な箇所に最適です。また、防錆性もございますので、道路のガードレールや水道資材、建設資材、街頭ポール、信号機など、屋外製品などにも広く用いられています。

金属塗装

 

 

ガードレール

 

粉体塗装の流れ(施工方法)

前処理
塗装の密着性を向上させるため、粉体塗装における前処理はとても重要になります。
ゴミ等の汚れは塗膜外観が損なわれるだけでなく、剥がれや錆などの原因になるため、酸洗工程を行った後、腐食や防錆性の高いリン酸鉄皮膜処理*を致します。

粉体塗装
ハンドガンで熱硬化性塗料に停電させ、静電気により塗装致します。1回の塗装で溶剤塗装数倍の塗装膜厚を作る事ができます。

焼付乾燥
粉体塗装後は溶剤と比較し、160~200℃高い温度で乾燥を行います。焼付け乾燥炉で熱硬化性塗料を加熱することにより塗膜を形成致します。

検査
品質を安定させるため、乾燥が完了した被塗物は規定の膜厚、光沢であるか目視により検査を行い、全ての検査を合格した製品のみ納品しております。

リン酸鉄皮膜処理*

リン酸鉄皮膜処理前

リン酸鉄皮膜処完了

リン酸鉄皮膜処完了

リン酸鉄皮膜処完了