窓ガラスコーティングの遮熱効果とは?室内に熱がこもらないコーティングの利点を解説

窓ガラスコーティングの遮熱効果とは?室内に熱がこもらないコーティングの利点を解説

窓ガラスには室内に日光を取り入れるメリットもありますが、日光による熱で室内に熱がこもり、室温が上がってしまうというデメリットがあります。こうした弱点を補うために、お気軽リフォーム感覚で行える施工が、窓ガラスコーティングです。
今回は、窓ガラスコーティングによる「遮熱効果」の仕組みやメリットについて解説します。

窓ガラスコーティングってそもそも何?

窓ガラスコーティングってそもそも何なの?という方も少なくないでしょう。まずは簡単に、窓ガラスコーティングとはどういったものかをご紹介します。

窓ガラスコーティングとは、窓ガラスに対して特殊なコーティング剤を塗布・塗装することによって、さまざまな外的リスクから窓自体と室内を守る方法のことです。窓ガラスに塗布するコーティング剤や、塗装方法にはいくつかの種類がありますが、コーティングにより得られるメリットや、コーティングの目的はおおむね共通しています。

窓ガラスコーティングには、窓ガラス自体の強度を高めるだけでなく、窓ガラスを通して入ってくる紫外線の遮断の役割もあります。またそれ以外にも、外候や日光を通して室内にもたらされる影響を防ぐ、正確にはその影響を最小限にとどめる効果が期待できるのです。

窓ガラスは透明ですから、外の景色を眺めたり、光を取り込んだり、気軽に換気が行えるなどのメリットもあります。しかしながらそうしたメリットの裏には、外の気候や温度といった外的なものが室内に侵入するリスクが存在します。室内を覗かれるリスクに関してはカーテンで対策可能ですが、それ以外のリスクに関しては盲点となりがちです。

日光が熱を帯びているのではなく、日光に含まれる「遠赤外線」が熱を発生させている

窓ガラスがもたらす外的リスクに関して、最も盲点となりやすいのが、日光が入ることによる「熱」ではないでしょうか。程よく日光を浴びることは、健康上いい影響があるとされています。しかしながら、あまりに日当たりが良すぎるのも考え物です。

日光は熱を帯びている、そう考えている人は多いでしょう。なぜなら、外で日光に当たると暖かさを感じますし、雲一つない晴れの日だと、日向にいると暑さを感じますし、日光の当たる場所に布団を干しておくと、ほんのり暖かくなっているからです。

「ぽかぽか陽気」などと表現するように、春の日光の暖かさは心地いいですよね。しかし夏になってくると、あまりにも日射が熱すぎて、熱射病、熱中症などの症状を引き起こすレベルで厳しくなります。こうした熱すぎる日光が存分に降り注ぐガラス張りの部屋は、どうしても室温が上がりやすいですよね。

これ、実は日光自体が熱波なのではなくて、日光に含まれている「遠赤外線」という電波に近い特殊な光の働きが影響しています。地球上にある物質は、遠赤外線を浴びると、分子の振動を活発化し、温度が上昇します。つまり、光自体に熱があるのではなく、「光がもっている働きによって、光を浴びた物質の温度を上げる効果が働く」からなのです。

たとえば、気軽に料理を加熱できる便利な電子レンジには、この仕組みが利用されています。

窓ガラスコーティングは遠赤外線を遮蔽する効果がある

窓ガラスコーティングには、こうした「遠赤外線」を遮蔽する効果があるといわれています。たとえば、クリスコート株式会社が提供しているコーティング剤「クリスコート」の場合、遠赤外線遮蔽率が90%となっています。つまり、窓ガラスにコーティング剤を塗布するだけで、室内に入ってくる熱源の9割をシャットアウトできるということなのです。

先ほども解説した通り、日光によって室内が暖まるのは、遠赤外線の働きによるものです。つまり、赤外線を遮蔽する効果があるということ=遮熱効果がある、ということになります。しかし遠赤外線を遮蔽するからといって、日光そのものが遮断されることはありません。遠赤外線は90%遮蔽しますが、可視光線の透過率は79%となっています。多少は減りますが、光の明るさ自体が失われることはないということです。

遠赤外線は電波のようなもの、と先ほど述べました。しかし、かといって携帯電話やスマホの電波が遮蔽されるわけではありませんので、窓ガラスコーティングによって携帯が圏外になることはありません。

遮熱することによって大きな省エネ効果が生まれる

それでは、遮熱効果があるということはつまりどういった得があるの?という疑問にお答えしましょう。といっても答えは簡単です。単純に、「熱を上げる物質が室内に入らない」ということは、「室温が上がりにくくなる」ということと直結しています。

とくに日光が強く降り注ぐ夏には、室温が急激に上がりがちです。部屋が暑くなると多くの人はエアコンを使いますよね。エアコンを使うと、電気代がかさみます。一般的には「冷やす」ほうが「暖める」よりも消費電力は軽いのですが、とはいってもつけっぱなしにしているとやはり一定以上の電気代はかかってしまうわけです。

夏の暑さは、湿度も関係してきますが熱源となるのは日光であり、そして日光の熱源となっているのは遠赤外線です。コーティングによって遠赤外線を同時にシャットアウトすることで、室温の熱源もなくなるわけですから、室温を下げる冷房も必要なくなり、大幅な省エネが見込めます。

また、窓ガラスコーティングによる遮熱効果は、夏だけでなく、部屋から熱が逃げやすい冬にも効果が期待できます。外気が部屋に侵入したり、建物自体が外気に冷やされたりすることで室温を低下させてしまいがちな冬でも、窓ガラスコーティングをしておけば、少なくとも窓から熱が逃げることを大幅に減らせます。

クリスコート株式会社の調査によれば、窓ガラスコーティングによって年間約25%の冷暖房費の削減が見込めるのだそうです。遠赤外線遮蔽効果は、ものによっては半永久的に効果が持続するとされています。建物の遮熱は快適な生活に大きな効果を生みますので、ぜひとも窓ガラスコーティングを行ってみてください。

まとめ

以上、窓ガラスコーティングの遮熱効果について、一通り解説しました。コーティングによって、夏は涼しく冬は暖かい生活環境を、よりお得に維持できるというのは非常に大きなメリットです。

富山県中新川郡立山町にて営業しております「コーティングワークス柳平」は、窓ガラスコーティングを専門にしている塗装会社です。記事にて取り上げておりますコーティング剤「クリスコート」の代理店としての役割もあり、クリスコートによる確かなコーティングを提供させていただいております。

屋内の熱にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。