窓ガラスコーティングを住宅や施設に導入するメリットは？強度が増すだけはないさまざまな効果を解説

窓ガラスコーティングってそもそも何？

まずは簡単に、窓ガラスコーティングとはどういったものかをご紹介しましょう。

窓ガラスコーティングとは、窓ガラスに対して特殊な塗装、というよりガラス用に特化したコーティング剤を塗布・塗装することによって、さまざまな外的リスクから窓や室内を守る方法のことをいいます。

窓ガラスコーティングを行う際にはいくつかの方法があり、素材に応じて細かい手順は変わるものの、ガラスコーティングの意義や目的というのは基本的には同じです。それは、窓そのものの強度を上げることと、室内環境を快適に保つことです。

窓ガラスは、室内に光を取り込んだり、換気をしたりする目的で設置されます。窓ガラスは透明ですから、外の景色を眺めたり、逆に室内の様子をそのまま外に見せたりという施設の透明性を象徴するアイテムにもなり得ます。

その為、一般住宅はともかくある程度規模のある施設の場合では、街の景色などの眺望を売りにしてガラス張りにするとか、室内がそのまま見えるように仕上げることでおしゃれさを強調するという目的で設置されることも多いのです。

しかし窓ガラスにはさまざまな弱点があり、逆に快適性を損ねることがしばしばあります。窓ガラスコーティングにおける目的には、こうした弱点を解消あるいは改善することが大いに含まれています。

メリット①：紫外線遮断効果がある

第一のメリットは、紫外線を遮断する効果があることです。窓ガラスがもたらす外的リスクに関して盲点となりやすいですが、室内に紫外線が侵入することは、思った以上に大きな影響を与えます。

まず、室内に常に設置されている家具類の劣化です。長期的・継続的に紫外線にさらされ続けることによって、家具類は表面の塗装が剥がれたり、もろくなってしまったり、少しずつ劣化していきます。これはとくに住宅というよりは施設において顕著な問題で、大きく広い窓から存分に紫外線が入ることによって、備え付けの椅子や机、常備してある本棚の本や絵画などが「日焼け」してしまい、見た目的にも質的にもボロボロになってしまうのです。

窓ガラスコーティングを行うことで、窓ガラスから入ってくる紫外線のほとんどをカットしてくれるようになります。たとえばクリスコート株式会社のコーティング剤「クリスコート」の場合では、紫外線カット率はなんと99％です。

メリット②：遮熱効果・省エネ効果がある

窓ガラスから差し込む日光には、紫外線だけでなく「熱」も含まれています。より正確を期すなら、日光には「遠赤外線」が含まれていて、その遠赤外線の働きによって、日光を浴びた物質の温度が上がり、それによって室内の温度が上がってしまいます。日光が生む熱が入り放題では、冬であればいいですが、夏は地獄ですよね。

窓ガラスコーティングには、こうした「遠赤外線」を遮蔽する効果があるといわれています。たとえば、クリスコート株式会社が提供しているコーティング剤「クリスコート」の場合、遠赤外線遮蔽率が90％となっています。つまり、窓ガラスにコーティング剤を塗布するだけで、室内の「熱源」の9割をシャットアウトできるということなのです。

遮熱効果によって、大幅な省エネ効果が期待できます。クリスコート株式会社の実績によると、クリスコートによる窓ガラスコーティングにより、年間で25％もの冷暖房費を節約できるということが実証されています。一般住宅よりも施設に影響が大きく、オフィスビルの場合では年間で40万円もの冷暖房費が節約できたという例もあるのです。

メリット③：大きな窓でも不自然なつなぎ目がなく、綺麗に施工できる

こうした窓ガラスコーティングには、強化フィルムなどの貼り付けタイプも存在します。そうした貼り付け型のフィルムの場合では、貼り付けの際につなぎ目ができてしまうことが多く、美観を損ねたり劣化した際に色むらが出てきたりするなど、どうにも不格好になってしまうのです。

それに比べてクリスコートによるコーティングの場合は、コーティング剤の塗布によるコーティングですから、不自然なつなぎ目が発生することなく、非常に綺麗に施工できます。これは、一般住宅よりも、面積の大きい窓が多くなりがちな施設に関して大きな効果を生むといっていいでしょう。

まとめ