粉体塗装とは?粉体塗装の仕組みやメリットを解説!

粉体塗装とは?窓ガラスコーティングにも使える粉体塗装の仕組みやメリットを解説!

粉体塗装とは、粉状の塗料を用いた塗装やコーティングを指します。塗装といえば液体を用いるイメージがあると思いますが、粉状の塗料を「焼き付けて硬化させる」という特殊な塗装工程を経ることによって、より強度の高い塗装を行うことができます。

粉体塗装とは?

塗装といえば、有機溶剤を用いた液体の塗料を乾燥させながら重ね塗りしていくというのがセオリー、それが少なくとも一般的なイメージといえるのではないでしょうか。しかしながら、塗装には液体を用いるのではなく、粉状の塗料を用いたものも存在します。こうした塗装を「粉体塗装」と呼びます。

非常に簡潔に仕組みを説明すると、「粉状の塗料を帯電させて塗装、その後加熱して焼き付け、硬化させる」という塗装方法です。一般的には道路のガードレールや水道資材、建築資材に代表されるように工業用の金属素材に対して行われることが多いですが、窓ガラスコーティングの際にも使用可能です。

 

粉体塗装のメリットとは

それでは、粉体塗装のメリットはどういったところにあるのでしょうか。

粉体塗装のメリットは、以下のようなものがあります。

  • 有機溶剤を使わず環境にやさしい
  • 高品質で仕上がりが美しいコーティングができる
  • 耐久性・耐候性に優れる

粉体塗装は、有機溶剤を全く使わない塗装方法です。その為、塗装作業中に有毒物質が発生・飛散することも無く、大気汚染、火災、作業時の中毒症状などの危険も少なくなります。塗装後にも有毒物質の影響を受けにくいので、環境にも人にも優しい塗装方法です。

また、粉体塗装は立体感があり、テクスチャがはっきりと表面に出ることも特徴としてあります。粉体塗装では、塗装前にリン酸鉄処理を行い塗膜の密着性を高めるので、コーティングの剥離防止効果や、傷による錆防止、錆拡散防止の効果も高まります。そしてミクロレベルで素材表面に均一に膜ができることで、仕上がりが非常に美しくなるのも、粉体塗装のメリットです。

粉体塗装は塗料に高分子樹脂が使用されていることから、耐久性、耐候性に優れています。塗装によって塗膜がしっかり完成すると、耐久性・耐候性のみならず、しっかりとした耐腐食効果、耐化学薬品性、耐食性、塗膜強度を獲得します。

粉体塗装の流れとは?

最後に、粉体塗装の流れを簡単にご紹介しましょう。

まずは、塗装にとってタブーとなる素材表面のごみや汚れを「酸洗処理」によって除去します。こうして汚れをしっかりと除去しておかないと、のちに塗装を行う際に塗膜の乗りが悪くなり、場合によってはすぐに塗装が剥離してしまう原因になってしまうのです。その後、防錆効果や耐腐食性を高めるために「リン酸鉄皮膜処理」を施し、素材表面の強度を高めておきます。

ここまで前処理を行ったらいよいよ「粉体塗装」に入ります。粉体塗装の仕組みは、ハンドガンを用いることで熱硬化性塗料に帯電させ、静電気によって塗着させます。粉末塗装では、一回の塗装で溶剤塗装数回分の高厚な塗膜を形成できるのです。

粉体塗装後は「焼付乾燥」という工程を行います。粉末塗装ではこれが重要で、塗装に用いられている熱硬化性塗料をしっかりと素材表面に固着させるためには、通常の溶剤塗装よりも200℃近く高い温度で乾燥させることが必要になります。こうした高い温度で塗料を「焼き付け」、乾燥させることで、容易には剥離しない強固な塗装が完成するのです。

乾燥後はしっかりとした検査を行います。これは溶剤塗装の場合でも同じですが、きちんと規定通りの厚さで塗膜が形成されているか、塗りこぼしや塗装ミスなどないか、念入りに確認します。細部にわたる高品質の維持は、表面をさまざまなリスクから守る塗装にとって必須の条件となるからです。

まとめ

以上、コーティングにも使える粉末塗装とは何か、その仕組みやメリットについて一通り解説しました。変にツヤを出すことなく、素材とほぼ同じ見た目を維持できる粉末塗装は、溶剤塗装よりも品質が高く、記事でも紹介した通りメリットもさまざまにあります。

富山県中新川郡立山町にて営業しております「コーティングワークス柳平」は、窓ガラスコーティングを中心に、さまざまな素材に対する粉末塗装でもよく知られている塗装会社です。若い会社ですが、地域に根ざした会社として、経験豊富なスタッフが確かなクオリティで塗装を仕上げ、建物や窓ガラス、工業素材、建設資材等の強度を高めます。

粉体塗装をご利用の際は、ぜひ一度コーティングワークス柳平にご相談ください。